
こんにちは!
イーネクスト渋谷のスタッフのMです🐴
久しぶりにアンガーコントロールについてお話ししたいと思います。
私たちをイライラさせる原因は何なのでしょうか😡
「相手から理不尽な言動や対応をされた!」
「梅雨のせいでなかなか髪型が決まらない!」
など、いろいろな状況が思い浮かぶと思います。
でもそれは、ただの状況にすぎません。
理不尽な対応をされても、髪型が決まらなくても、怒りを感じない人もいます。
「理不尽な対応をされた」「髪型が決まらない」は怒りの必要条件ではないのです。
ある状況に遭遇したとき、それに対して怒るかどうかを決めているのは自分自身だと言われています。もう少し言うと、無意識のうちに自分の中にできあがっている「信念」が怒るかどうかを決めています。
今回はそんな「信念」についてお話ししたいと思います🌟

私たちをイライラした気分にさせる、6つの信念があるといわれています。
以下に記載してみます。
📌1.ビリーフチャンプルー
「権利」「欲求」「義務」などをごちゃ混ぜにして考えてしまうことです。
わかりにくいですが、この3つを混同すると「自分が望むものは手に入るはず」という大きな誤解をすることになります。
たとえば、あなたは忙しく毎日残業。同僚はそれを知ってか知らずか能天気な挨拶をして帰宅しているとします。あなたは同僚に対して「普通、手伝おうかとか声をかけない?」「せめて気遣いの言葉くらいかけるべき」とイライラしました。
でも、自分の仕事が終わったら帰宅するのは同僚の権利です。あなたを手伝ったり気遣うのは義務ではありません。あなたの欲求に過ぎないのです。
このように、もし「相手が思いどおりにならない!」と感じることがあったら、それは「義務」なのか「欲求」なのか「権利」なのかを考えてみると、イライラすることはグンと減っていきます。
📌2.自分ルール
「自分の常識はみんなの常識」といったように、自分の考え方がすべてに共通するルールだと思う信念です。
たとえば、閉まりかけのエレベータに急いで入ってきた人のために、あなたがドアを開けてあげました。すると、その人がお礼も言わず何食わぬ顔でスマホを見だしたのを見て、「ドアを開けてもらったらお礼するのが常識だろ」とカチンときてしまいました。
私たちが「世の中では当たり前」「みんなそうだよ」と思っている時の、みんなとは誰のことでしょうか。「みんなそうだよ」とあなたが思って怒りが生じた時、自分ルールに陥っていないかチェックしてみてください。
そして「必ずしも正しい訳ではない」「正しさを求めなくていい」という観念で自分の信念を見つめ直してみると、怒りのコントロールに役立ちます。
📌3.なせばなる
「強く言えば何とかなる」「相手に圧力をかけたら、相手は変わる」と思い込んでいる信念です。
たとえば、家に帰ってきて靴下を洗濯カゴに入れず床に脱ぎ散らかす家族。何回注意しても行動を改める気配がありません。あなたは「自分が迷惑していて、これだけ注意しているのだから、行動を改めるべき」とイライラしてしまいました。
人は誰かからの圧力で変わるのではなく、その人が変わりたいと心の底から思った時に変わるのです。強く言えば相手は変わると思っている人は、そのことを知りませんので、相手が変わるまで延々と強く言い続けます。そして相手が変わらないことでいっそう頭にくるのです。これでは悪循環です。
時間がかかったとしても、最終的には相手を必ず変えられるはずと期待するのはやめましょう。中には変わらない人もいるのです。
📌4.正義の味方
本来なら権利などないのに「人を裁こうとする」信念です。
たとえば、通勤の満員電車の中で大きな声で携帯で話している人に腹が立ったあなたは「電車の中で携帯電話はマナー違反だろ」と思い、怒って注意しました。するとそのままその人とケンカになってしまい、駅員さんに呼び出されることとなり、会社に遅刻してしまいました。
マナー違反を注意することは大切なことです。でも、必ずしも「自分がしなければいけないこと」ではありません。正義感はすばらしいのですが、正義感の強さは、時にイライラのコントロールとはうまく折り合いがつかないことがあります。
できないものはできないと線を引き、注意する立場にある人から注意してもらう方が適切な場合もあります。
📌5.コイントス
物事を裏か表か、白か黒かのように2つに分けて捉える信念です。
たとえば、ある朝会社で先輩に挨拶したところ、返事をしてもらえませんでした。あなたは「挨拶をされなかったから、嫌われているに違いない」「自分を嫌っている人は敵だ」と思い、それからその先輩の言うことは全て反抗するようになりました。
ものごとに白黒つけたがるのは、そのほうがわかりやすいからです。しかし、実際の世の中では、白黒、良い悪い、正義と悪などきれいに分かれるものはほとんどありません。人間関係において、コイントスの考えが強いと、すぐに敵味方を分けたがるので、うまくいく人とはとてもうまくやっていけるのですが、苦手な人とはとことんそりが合わないことになりがちです。
人の性格は複雑です。好きな人にも嫌いな部分があり、嫌いな人にも好きになれる部分があるのだと少し緩やかに人を見てみましょう。
📌6.悲劇の主人公
オーバーな表現で自分の感情を強めがちな信念です。
たとえば、一生懸命勉強して臨んだ試験。朝から腹痛をおこして試験に集中することができず、落ちてしまったとします。この結果を受け、あなたは「自分はこんなに頑張ったのに結局ダメな運命なんだ」「私は何をやってもうまくいかないので努力は無駄」と皆にぶちまけました。
人は自分の考えや言うことが正しい、強く表現したいと思っています。そこで正当化させるために誇張の表現を使います。しかし誇張の表現は自分の感情を強め、それを繰り返せばいつの間にか、本当は他の人はそうは思っていないのに、自分だけがそう思っているといった状態になってしまいます。
自分で勝手に事実をねじまげることがないよう、「悲劇の主人公」の信念に気づいたら、大げさな表現をより正確な表現に書き直す作業をしましょう。
いかがでしたでしょうか。
きっといくつか自分にも存在する信念があったことと思います。かく言う私にも2~3つ思い当たる信念があります。
信念はその人が生きてきた経験に対する対処の積み重ねです。
上記のような信念を持っていることが悪いのでも、その信念を捨てなければいけないということでもありません。
大事なことは、自分にどんな信念があるかを知ること、そしてその信念が怒りにつながりやすいことを知ることです。
自分の特性について理解をしておけば、次に同じような状況に遭遇した時、これまでより少し良い対処ができるようになるかもしれません。
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